NTTドコモ、NVIDIAプラットフォームの活用で5G時代におけるAIやグラフィックスのクラウドサービスを拡充

第5世代移動通信システム「5G」の新時代が到来し、様々な社会の課題の解決やビジネスの進化が大きく期待されています。NTTドコモはその期待に応えるべく、ドコモオープンイノベーションクラウド®で新たな2つのGPUメニュー 、「NVIDIA Quadro RTX 8000メニュー」および「GPU分割利用メニュー」の提供を開始しました。

ドコモオープンイノベーションクラウドは、5G時代に求められる低遅延、高セキュリティなどMEC(Multi access Edge Computing)の特長を持ち、ドコモ網内の設備にクラウド基盤を構築することで実現しています。科学的シミュレーション、動画配信、画像認識、ゲーム、AR/VRなどの低遅延性が求められるソリューションなど幅広い分野の研究開発において、ドコモオープンイノベーションクラウドは最適な環境を提供しています。

AIを用いたエンタープライズ向けのサービスの中では、特に、ドコモの誇る技術アセットである「ドコモ画像認識プラットフォーム」が挙げられます。本プラットフォームは、多くの企業が課題とする大規模なモノや画像の確認・監視・検索業務において、人手に頼らない効率的な業務を実現する機能を提供するサービスです。画像認識の対象物を司る学習モデルを作成する機能がオープンにされており、ユーザは任意の学習モデルを容易に作成することができます。近年、ディープラーニングのモデルはどんどん複雑になっており、膨大な計算量が必要となるため、NVIDIAのGPUが必要不可欠となります。また、学習モデルを基に認識を行うエンジンはAPIとして提供され、ユーザの自社サービスや業務システムに組み込むことで、ソリューションの提供価値を向上させることが可能になります。

また、3Dモデルを活用した業務効率化ソリューションである「Field Simulator™」をNTTドコモは提供しています。Field Simulatorは、点群データの取得、合成、実業務での活用を支援するソリューションで、その点群データの量が膨大であるため、GPUでの高速な処理能が求められます。ドコモオープンイノベーションクラウドとそのオプションサービスであるクラウドダイレクトを活用することで、点群データをアップロード、ダウンロードする回線やデータを管理するクラウド全体が閉域となるため、工場などの機密性が高い現場情報も、ドコモネットワーク内に閉じたクラウド環境で管理できます。

今回新たに追加されたメニュー「NVIDIA Quadro RTX 8000メニュー」では、幅広い分野の研究開発に活用されているNVIDIA Quadro RTX 8000が利用できます。NVIDIA Quadro RTX 8000 は、レイトレーシング用の専用プロセッサとAI用の専用プロセッサを備え、48GBの高速なGDDR6メモリを搭載しています。NVIDIA Quadro RTX 8000は、大規模なレンダリング、AI、バーチャル リアリティ、ビジュアライゼーションのワークロードに対応でき、画期的なコンピューティング性能を提供します。

また、1枚のGPUを複数の仮想コンピューターで共有できるNVIDIA 仮想 GPU (vGPU)ソリューションを採用した「GPU分割利用メニュー」も追加されました。「GPU分割利用メニュー」では、NVIDIA Quadro RTX 8000およびNVIDIA V100が活用できます。1枚のGPUを最大8インスタンスで同時に利用できるようになるため、利用料金を抑えながら、より高性能なGPUを導入しやすくなります。

ドコモオープンイノベーションクラウドはすでに幅広い分野で活用されています。たとえば、鉄道インフラのリアルタイム遠隔・自動監視システムの実証実験では、4K映像を5Gで伝送を行い、MECにてGPUを活用した高速AIディープラーニングで解析し、解析結果を遠隔地にリアルタイム配信しています。これは映像取得から遠隔地への配信までを、最速0.94秒で実現した、国内初の※技術を用いた実証実験です。今後は、本システムのさらなる高度化と、鉄道事業およびその他領域における本格運用に向けた検討が進められています。

NTTドコモ 法人ビジネス本部 ソリューションサービス部部長 船越 健志氏は次のように述べています。
「ドコモは、高い計算能力と画期的な技術を提供するNVIDIAプラットフォームを採用し、ドコモオープンイノベーションクラウドのクラウド基盤を拡充することで、5Gソリューションの活用をさらに加速いたします。ドコモオープンイノベーションクラウドを通じて、パートナーとの協創による5G時代の新しい価値の創出や社会課題の解決に貢献していきます。」

エヌビディア 日本代表 兼 米国本社副社長 大崎真孝は以下のように述べています。「現在解決が困難とされている課題に取り組むために、大規模で複雑なワークフローに対応可能なNVIDIAプラットフォームは欠かせません。ドコモオープンイノベーションクラウドを通じて、NVIDIAプラットフォームを身近にご活用いただけることは、新たな未知の領域を切り開き、ビジュアルコンピューティングおよびAIにおける次のブレイクスルーへの発展が期待されます。」

また、この度NTTドコモは、NVIDIAの「Cloud Service Provider Partner Program」に参画しました。今後もNVIDIA GPUコンピューティングプラットフォームをドコモオープンイノベーションクラウドで拡充することで、エンタープライズからクリエイティブまで、5G時代に求められるさまざまな業界に向けた、最適なクラウドソリューションを提供していくことでしょう。

※2021年3月26日現在、ドコモ調べ

「ドコモオープンイノベーションクラウド」は(株)NTTドコモの登録商標です。
「Field Simulator」は(株)NTTドコモの商標です。

投稿日:2021年4月21日
カテゴリー:BLOG タグ:  ガジェット